無許可コンカフェの実態
“氷のお城”をコンセプトにした店舗
逮捕された内田愛唯容疑者(22)が経営していたコンカフェ「東京ーICEーアイス」は、”氷のお城”をテーマにしていた。店内では、従業員が客と一緒に飲酒しながら会話を楽しむという、いわゆる”接待”が行われていたようだ。
驚異的な売上と特殊なポイントシステム
この店舗は、開店からわずか8ヶ月で約5000万円もの売上を記録していた。その背景には、独特のポイントシステムがあった。
- 1000円の利用につき1ポイント付与
- ポイント数に応じて称号が与えられる(迷い人→貴族→王様→氷神)
- 最高称号”氷神”になるには500万円の利用が必要
- “氷神”には「推し従業員との終日デート」という特典
無許可営業の問題点
風営法違反の疑い
この店舗が摘発された理由は、風営法に基づく営業許可を取得していなかったためと推測される。風営法では、接待を伴う飲食店営業には公安委員会の許可が必要だ。
コンカフェ開業に必要な許可
コンカフェを合法的に運営するためには、以下の許可が必要となる:
- 飲食店営業許可:保健所から取得
- 風俗営業許可:公安委員会から取得
- 1号営業(接待飲食等営業)の許可が必要
許可取得の難しさ
風俗営業許可の取得には、以下のような厳しい条件がある:
- 営業地域の制限(住宅地では不可)
- 構造設備基準の遵守
- 経営者の欠格事由がないこと
これらの条件を満たすのは容易ではなく、そのため無許可で営業を始めてしまうケースが後を絶たない。
若い女性を使ったビジネスの収益性
驚異的な売上の背景
この事件は、若い女性を使ったビジネスの高い収益性を改めて浮き彫りにした。わずか8ヶ月で5000万円という売上は、多くの起業家にとって驚異的な数字だ。
女性起業の現実との対比
一方で、一般的な女性起業家の現状はどうだろうか。私が以前書いた記事「【女は若いうちにポルノ資金調達をせよ】女性と仕事のジレンマ:性的な魅力を利用するべきか?」では、若い女性の性的魅力を利用したビジネスの収益性の高さについて言及している。
女性起業家の現状:統計から見る厳しい現実
収入の実態
女性起業家の収入に関する統計を見ると、以下のような厳しい現実が浮かび上がる:
- 約2割が月収10万円以下
- 約4割が月収20万円以下
- 年商500万円以下が半数以上
この現実と、今回のコンカフェの売上を比較すると、その差は歴然としている。
なぜ若い女性を使ったビジネスが稼げるのか
若い女性を活用したビジネスが高い収益性を示す背景には、複雑な社会的・心理的要因が絡み合っている。この現象を深く理解するためには、以下の要素を詳細に分析する必要がある。
社会的需要の存在
若い女性との交流や接触に対する社会的需要は、現代社会において依然として高い水準を維持している。この需要の根底には以下のような要因がある:
- ジェンダーバイアスの残存: 社会の進歩にもかかわらず、若い女性を「癒し」や「サービス」の提供者として見る傾向が根強く残っている。
- メディアの影響: テレビ、広告、SNSなどのメディアが若さと美しさを賞賛し続けることで、若い女性への憧れや需要が助長されている。
- 経済的要因: 若い女性をターゲットにしたマーケティングや商品開発が盛んに行われ、それに伴う消費行動が経済を刺激している。
希少性と価値
若さや美しさは時間とともに失われる資源であり、この有限性が高い価値を生み出している:
- 生物学的希少性: 若さと美しさは一時的なものであり、その一過性が価値を高めている。
- 社会的ステータス: 若く美しい女性との交流が社会的地位や成功の象徴として捉えられることがある。
- 心理的効果: 若い女性との交流が自己肯定感や若さの実感をもたらすという心理的効果がある。
心理的要因
現代社会における様々な心理的ニーズを、若い女性を活用したビジネスが満たしている面がある:
- 孤独感の解消: 都市化や核家族化が進む中、人々の孤独感が増大している。若い女性との交流がこの孤独感を一時的に和らげる効果がある。
- 承認欲求の充足: 他者から認められたい、評価されたいという承認欲求を、若い女性との交流が満たす場合がある。
- エスケープ願望: 日常生活のストレスや責任から逃れたいという願望を、若い女性との非日常的な交流が満たすことがある。
- 自己実現の代替: 自己実現が困難な現代社会において、若い女性との交流が擬似的な達成感や満足感を与える場合がある。
- 世代間ギャップの解消: 若い世代との接点を求める中高年層のニーズを満たす役割を果たしている。
これらの要因が複雑に絡み合い、若い女性を活用したビジネスの高い収益性につながっている。若い女性を活用したビジネスの成功は、現代社会の価値観や課題を反映しているとも言える。
結論:社会の現実と女性起業の戦略
この事件は、法令遵守の重要性を再認識させると同時に、女性起業の難しさと、若い女性を商品化するビジネスの収益性の高さという、現代社会の厳しい現実を浮き彫りにした。
この現実を踏まえると、女性起業家にとって効果的な戦略が浮かび上がってくる:
- 現実的な資金調達の重要性:
従来の起業方法では、多くの女性起業家が資金不足に悩まされている。この現状を打破するためには、より効果的な資金調達方法を検討する必要がある。 - 若さという資産の活用:
若い女性を使ったビジネスの高い収益性は、否定しがたい事実である。この「若さ」という限られた資産を戦略的に活用することで、将来の事業展開のための資金を効率的に調達できる可能性がある。 - 長期的視点の必要性:
短期的な道徳観にとらわれず、長期的な事業成功を見据えた戦略が求められる。社会通念や既存の価値観にとらわれすぎると、ビジネスチャンスを逃す可能性がある。
これらの点を考慮すると、女性起業家はやりたい事業をする前に、若い女性を使ったいわゆる「ポルノ資金調達」を行ってからの方が、圧倒的にリスクを軽減し、起業後の事業拡大に繋がる可能性が高いと言える。
この戦略は、従来の価値観からすれば物議を醸す可能性があるが、現実の市場原理と社会のニーズを直視した結果導き出されるものだ。最終的には、この初期段階での戦略的な資金調達が、女性起業家の長期的な成功と、より大きな社会貢献につながる可能性を秘めている。