ワークマンといえば作業服のイメージが強いが、近年ではアウトドアウェアやカジュアルウェアなど、一般消費者向けの商品展開を積極的に行っている。そんなワークマンが今度は、ビジネスバッグ市場に本格参入した。その狙いと特徴を探ってみよう。
目次
ビジネスカジュアルトレンドを捉えた商品開発
ワークマンは、作業服メーカーとしての強みを活かしつつ、ビジネスカジュアル化が進む現代のオフィスワーカーをターゲットに新たなビジネスバッグを開発した。この戦略には以下の特徴がある:
- 高機能性と低価格の両立
- ビジネスとカジュアルの境界を意識したデザイン
- 多様な使用シーンに対応する製品ラインナップ
主要な製品ライン
アンブレテックス(UNBURETEX)シリーズ
- 価格帯: 6,800円〜7,800円
- 特徴:
- 耐切創性能
- 高い防水性能
- 圧着シームテープによる二重構造
シームレス(SEAMLESS)シリーズ
- 価格: 6,800円
- 特徴:
- 無縫製デザイン
- 高級感のあるフォルム
- 防水性能と止水ファスナー
差別化ポイント
- 耐久性: 作業服メーカーとしての技術を活かした高い耐久性
- 防水性能: ゲリラ豪雨にも対応する高い防水機能
- 価格競争力: 同等機能の競合製品と比較して圧倒的な低価格
- 機能性デザイン: PCの収納やドリンクホルダーなど、実用的な機能の搭載
今後の展開
- アイテム数の拡大: より多様なニーズに対応するラインナップの充実
- 素材の拡大: 革製品など新たな素材への挑戦
- ターゲット層の拡大: 「ワークマン女子店」での展開など、新たな顧客層の開拓
ビジネスカジュアル化を意識した開発
ワークマン製品開発部の大後湧暉氏は、「スーツやネクタイ姿で通勤する社会人が減り、ビジネスカジュアル姿でのリュック通勤が増えている」と指摘する。この時代の流れを意識し、デザインや機能性に反映させたという。
作業服メーカーならではの強み
ワークマンの強みである「丈夫」で「低価格」という特徴は、ビジネスバッグにも活かされている。作業現場で培った耐久性と、大量生産による低コスト化を両立させているのだ。
まとめ
ワークマンの新作ビジネスバッグは、高機能と低価格を両立させた画期的な製品だ。ビジネスカジュアル化が進む現代のオフィスワーカーのニーズを的確に捉えており、今後の売れ行きが注目される。作業服メーカーの強みを活かしつつ、新たな市場に挑戦するワークマンの戦略は、他の企業にとっても参考になるだろう。